2019.10.21 愛されている企業から学んだ「最愛ブランド戦略」とは

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顧客や社員から愛され、そしてその周辺のステークホルダーからも必要とされる企業が日本においても多く存在します。

この2年、中小企業基盤整備機構が運営するTIP*Sとともにそのような企業の研究を行ってきました。そもそもはパタゴニアでの20年勤務し、パタゴニアでの手法を主軸に、日本で愛される企業から学んだエッセンスをもとに「最愛ブランド戦略」に関する概要をまとめてきました。

企業の戦略では最高/最低/最速を追求してきた歴史が主であったと思います。右肩上がりの時代であれば確かにそのような戦略もあったのだと思います。

価値観が分散化し最高な商品を追い求めるには個別化が必要になり、最低価格で勝負するにも、最近では日本でも表面化してきているように、生産現場ににしわ寄せがかかり昨今の倫理的な企業運営を求める志向から持続可能な戦略ではありません。また、最速についても物流を外部に依存している以上、他社との競争優位性にはなりずらいですし、そもそも物流システム自体にも労働力不足などの理由からも継続できず、最速さをもとめる戦略にも限界があるとおもいます。

変化が激しい時代のなかで、最愛つまり、顧客から愛されるブランド戦略は、とても有効です。ベースとなるのは顧客を熱狂的なファンに育成していくCRM(Customer Relatioinship Management)戦略がベースになります。大きくわけて、
1)企業理念策定
2)理念を体現した新事業構想/変革
3)顧客を巻き込むエンゲージメント戦略立案
の3つからなるプロセスになります。

今回は、パタゴニアやその他の企業の事例をもとに、上記を網羅して解説していく予定です。

■タイムライン
19:00-20:30:講演
20:30-21:00:質疑応答
終了

 

■費用:2,000円

■講師:
fascinate株式会社 但馬武
パタゴニア日本支社にてダイレクトマーケティング部門統括を中心に19年勤務。その傍ら、2014年に社会課題をビジネスを通じて解決する企業の成長をサポートするサービス「フルクラム」を立ち上げ、「愛される企業になる」ワークショップを中心に企業の企業理念やビジョンの立案から、マーケティングブランの立案・推進を行う。2017年地域活性化を展開するエーゼロ株式会社に役員として参画。2018年より「未来が歓迎する変化を作り出す」ために、クリエイティブとビジネスの専門家が集まる一般社団法人RELEASE;に合流。企業や地方自治体にて未来が歓迎するビジネスを生み出していく各種プロジェクトに参画。2019年2月にfascinate株式会社を創業。

立教大学21世紀社会デザイン研究科研究員。長野県立大学ソーシャルイノベーション創出センターアドバイザー。京都市ソーシャルイノベーション研修所フェロー。

 

■協力:TRAFFFIC
TRAFFFICの願いは、真に自由な働き方の創造です。真に自由な働き方を実現するには、空間的自由(Freedom from Space)、時間的自由(Freedom from Time)のみならず、精神的自由(Freedom from Mindset)が欠かせないと私たちは考えます。

TRAFFFICは日本国内はもとより世界の多種多様な地域文化を背景としたあたらしい働き手が拠点とするINTER-LOCAL STATION。

地域固有の文化を育む暮らし方、働き方を生み出している各地のプレイヤーのTRAFFICを上げ、彼ら/彼女たちとともにあらたな働き方、営み、仕事を京都から編集、発信してゆくことで精神的自由(Freedom from Mindset)を広げるギャラリーでもあります。